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漆器

普段使いのお椀から、お正月の重箱まで

普段使いのお椀から、お正月の重箱まで

【漆器(しっき)】漆(うるし)の木の表面に傷をつけて採取した乳白色の樹液(漆液)を加工して「生漆(きうるし)」にし、木や木粉加工品などでつくった素材に塗り重ねていく工芸品。漆器は英語で「japan」といい(ちなみに陶器はchina)、日本を代表する工芸品として世界的に知られている。原料の漆は日本、中国、東南アジアなどで生育しているが、現在は90%が中国産。日本産の漆は希少なため、主に神社仏閣の補修などに使われる。

実用的で美しい。日本の漆器をもっと家庭に!

漆器というと、どんな印象をお持ちでしょうか。洗いにくい?塗りがはがれやすい? 「高価なわりに扱いにくそう」というイメージを持っている人は少なくないかもしれません。でも、それは間違いです。漆の塗膜は強固で、かつ非常に柔軟。一般的に使われる化学塗料よりも丈夫なうえ、酸、アルカリ、塩分、アルコールに強く、耐水・耐熱性、防腐製にも優れています。

漆器特有の性質として、極度の乾燥や湿気、急激な温度変化には弱いため、たとえば電子レンジやオーブンで使用したり、食器洗い乾燥機で洗ったりすることはできません。材質的にやわらかいので、手荒に扱えば傷がつくこともあるでしょう。でも、それらを補ってあまりある魅力を備えているのですから、優しく丁寧に扱うことくらい、たいした苦労には感じないものです。

漆器はじつに奥深い魅力を備えています。まず、実用面。日本人は器を手に持って食事をする習慣がありますが、漆器は軽くて手になじみやすく、熱いものを入れてもその熱が表面に伝わりにくいため、私たちの食生活にぴったり。熱々のお味噌汁を陶器やガラスに入れると熱くてなかなか持てませんが、漆器なら何の問題もなく持つことができるのです。保温性にも優れていて、陶器よりも温かさが持続します。汚れや匂いがつきにくく、水切れがいいので、洗うのもじつは簡単です。

そして、海外に漆器の収集家が多数いることからもわかるように、光沢や質感のすばらしさは特筆に値します。深みや光沢のある黒を「漆黒」と表現しますが、漆の黒はまさしく深みと光沢を合わせ持っています。ツヤツヤと輝く独特の朱色も、漆ならではの美しさを誇ります。漆を接着剤として塗り、金銀粉を蒔いて仕上げる蒔絵も非常に印象的ですし、表面に光沢のない独特の質感を活かしたものなども素敵。色柄も風合いも多様なので、選ぶのが楽しくなりそうです。

お椀、酒器、箸、重箱など、好きなものから

初めて漆器を買い求めるとき「どんなものがいいのかな?」と迷ったら、まずはお椀がおすすめです。飯椀にしても、汁椀にしてもよし。あまりにも日常的な道具なので「わざわざ漆でなくても」と思うかもしれませんが、日常的な道具を普段使いするからこそ、漆器の良さが実感できるのです。軽く優しい手触りや口当たりの心地よさを日々感じながら、使えば使うほどに増していく光沢を、ぜひ楽しんでみてください。収納しやすく見た目にも美しい入れ子式のボウルや、お椀などもおすすめです。漆塗りの箸やスプーンを合わせれば器に傷が付くのも防げるし、口当たりはさらによくなります。

そのほか、茶道の世界で和菓子を盛り付ける器として用いられてきた四角い「四方皿」や、何枚かセットになっている取り分け用の小皿「銘々皿(めいめいざら)」などを日常的に使いこなすのも素敵です。お酒が好きな人なら盃と銚子の一式を買って、お屠蘇(とそ)気分で日本酒を味わうのもオツですね。コーヒーカップや赤ちゃん用のお食い初めセットなどを漆器で揃える人も増えています。

また、昔からお正月に付き物の重箱。今では重箱におせちを詰める人自体が減っているうえ、重箱を使うにしてもポリプロピレン製などの手軽な容器が増えているよう。これをあえて漆器にしてみたら、重箱の印象はがらりと変わるのではないでしょうか。そもそも重箱は「お正月にしか使わない道具」という印象があるかもしれません。一年に一度しか使わず、あとはしまい込んだまま。だからこそ、重箱を使わない人や、使うとしても安価な素材のものを選ぶ人が多いのかもしれません。

でも、お花見や運動会、ピクニックなどにお重を持って出かけたら、今まで以上に楽しい思い出がつくれるはず。ほかにも、突然の来客にちょっとしたお総菜や出前のお寿司を詰め直してふるまったり、菓子鉢として上に生菓子、下に焼き菓子を入れて供したりするのもよさそうです。日常的に、多めに炊いた炊き込みご飯をお重に詰めておいて翌日食べる、という使い方も素敵ですね。日常使いしやすいように、お正月らしい装飾を施したものではなく、無地のもの、もしくは季節や行事を連想させない絵柄のものを選ぶとよいでしょう。

扱いやすくて風情たっぷりの漆器。ぜひご家庭で、気軽に使ってみてください。

初めての漆器の選び方

一口に「漆器」といっても、青森の津軽塗や岩手の浄法寺塗、福島の会津塗、石川の輪島塗、山口の大内塗など地域によって特徴も異なります。それぞれに味わいがありますので、全国伝統的工芸品センターのHPなどでチェックしてみてください。

木曾ヒノキやケヤキなど最高級の木材を素材とする漆器はやはり値段も張りますが、木の粉に樹脂を混ぜつくる木粉加工品(天然木加工品や木乾と呼ばれることも)は木製に比べて安価で、それでいてなかなか魅力的な商品が出回っています。

木製に比べるとやや重く、質感も落ちますが、プラスチックや樹脂の漆器に比べると木製の質感に非常に近く耐久性にも優れているので「まずは手軽に漆器の感覚を楽しみたい」という人におすすめです。

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